【MF/FW】浅野 拓磨(あさの たくま)/FIFAワールドカップアジア最終予選・SAMURAI BLUEメンバー
リーガ・エスパニョーラのRCDマジョルカに所属する快足アタッカー。三重県三重郡菰野町で7人兄弟の3男として生まれ育ち、地元のサッカー名門校三重県立四日市中央工業高等学校で頭角を現す。2016年より海外リーグへの挑戦をはじめ、イングランド・プレミアリーグ、ドイツ・ブンデスリーガなどを渡り歩いた後、2024年からRCDマジョルカでプレー。FIFAワールドカップカタール2022では、初戦のドイツ戦で見事なトラップから日本を勝利へと導く逆転ゴールを決めた。ゴール後に行う「ジャガーポーズ」は、ファンやサポーターのなかでもおなじみである。※イラスト/これ松えむ
プロフィール
ポジション:MF/FW
出身:三重県
生年月日:1994年11月10日
身長/体重:173cm/71kg
所属チーム:サンフレッチェ広島→アーセナル(イングランド)→VfBシュツットガルト(ドイツ)→ハノーファー96(ドイツ)→FKパルチザン・ベオグラード(セルビア)→VfLボーフム(ドイツ)→RCDマジョルカ(スペイン)
A代表歴
出場試合数(先発)/得点数:53(17)/9
主な経歴
2012年:U-18日本代表
2013年:U-20日本代表
2014年:U-21日本代表(AFC U-22選手権)
2015年:U-22日本代表、A代表デビュー
2016年:U-23日本代表(AFC U-23選手権、リオデジャネイロ五輪)
2022年:A代表(カタールW杯)
2024年:AFC アジアカップ カタール 2023
所属リーグでの実績
三重県立四日市中央工業高等学校では2年生でレギュラーを獲得し、高校サッカー選手権大会では3年連続で全国大会出場を果たす。卒業後はサンフレッチェ広島に加入し、20歳だった2015年にはJリーグベストヤングプレイヤー賞を受賞する。2016年からはイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルFCに完全移籍。しかし労働ビザの関係で試合には出場できず、ドイツ2部のVfBシュツットガルトへのレンタル移籍が決まった。移籍後は主にスタメンとして起用され、4ゴール4アシストの成績を残し、チームの1部昇格に大きく貢献した。2018年には同じくブンデスリーガに所属するハノーファー96へ移籍するも、チームは2部に降格。2019年8月からは、セルビアリーグのパルチザン・ベオグラードでプレーすることになった。移籍後すぐに出場したUEFAヨーロッパリーグ・予選3回戦のイェニ・マラティヤスポル戦でゴールを決めると、リーグ戦でも持ち前の得点力を発揮して活躍を見せる。
2020/21シーズンには、公式戦21ゴール10アシストを挙げるなどチームに大きく貢献した。2021年からは、ドイツ・ブンデスリーガのVfLボーフムとの契約を結ぶ。2023年にはシーズン最終盤まで残留争いに巻き込まれるが、最終節の対レバークーゼン戦で1ゴール1アシストと結果を残し、チームを1部残留へと導いた。2024年7月からは、自身初挑戦となるリーガ・エスパニョーラに所属するRCDマジョルカへの移籍が決定した。
日本代表での実績、経歴
U-23日本代表に選出され、2016年リオデジャネイロオリンピックに出場する。初戦のナイジェリア戦と2戦目のコロンビア戦で得点を挙げるなど活躍を見せたが、チームはグループリーグ敗退を喫する。A代表には2015年8月に初招集されており、2016年6月3日のキリンカップサッカー2016・ブルガリア戦では途中出場からPKを決め、A代表初ゴールを挙げた。2017年8月31日に行われた2018FIFAワールドカップ ロシアのアジア最終予選では、オーストラリア戦で先制ゴールを決め、6大会連続のワールドカップ出場の立役者となる。しかし、本大会のメンバーからは外れてしまい、予備登録メンバーとして同行した。大会終了後はコンスタントに日本代表に招集され、FIFAワールドカップカタール2022の出場枠を争うアジア最終予選でも活躍を見せる。その結果、自身初のワールドカップメンバーに決定。初戦のドイツ戦で後半からピッチに立ち、ワールドカップ初出場を果たす。1-1で迎えた83分に板倉滉からのロングフィードを受け、見事なトラップから値千金のゴールを奪った。そのまま試合は終了し、チームは2-1で勝利。決勝トーナメント進出の大きな足がかりとなった。
プレー・スタイル
50mを5秒9で走る快足を活かし、相手ゴールに迫るストライカー。ボールハンターとしての役割も担い、豊富な運動量で主戦場とする最前線や左サイドからボールを追うなど守備面での貢献度も高い。スピード以外にも、フィジカルの強さや球際の激しさといった点も武器であり、DFラインの裏でボールを受ける時も相手より有利な位置取りを可能にしている。身長173cmと小柄ながらこうした特徴をフルに活用することで、長年ヨーロッパの舞台で活躍し続けてきた。FIFAワールドカップカタール2022のドイツ戦でチームを救う逆転ゴールを決めたように、ここぞという時の決定力にも優れており、一つのプレーで流れを変えてくれる期待感を持つ選手だ。
所属クラブでの出場記録 出場試合数(得点数)
2013年 サンフレッチェ広島
リーグ戦:1試合10得点
天皇杯:5試合0得点
2014年 サンフレッチェ広島
リーグ戦:11試合0得点
カップ戦:2試合0得点
ACL:6試合0得点
2015年 サンフレッチェ広島
リーグ戦:32試合8得点
カップ戦:5試合4得点
天皇杯:5試合4得点
2016年 サンフレッチェ広島
リーグ戦:14試合4得点
ACL:4試合3得点
2016-2017年シーズン シュツットガルト(ドイツ)
リーグ戦:26試4得点
DFBポカール:1試合0得点
2017-2018年シーズン シュツットガルト(ドイツ)
リーグ戦:15試合1得点
DFBポカール:3試合0得点
2018-2019年シーズン ハノーファー(ドイツ)
リーグ戦:13試合0得点
DFBポカール:2試合1得点
2019-2020年シーズン パルチザン(セルビア)
リーグ戦:23試合4得点
オープン杯:4試合2得点
2020-2021年シーズン パルチザン(セルビア)
リーグ戦:33試合18得点
オープン杯:4試合3得点
UEFA EL:6試合0得点
2021-2022年シーズン VfLボーフム(ドイツ)
リーグ戦:27試合3得点
DFBポカール:4試合0得点
2022-2023年シーズン VfLボーフム(ドイツ)
リーグ戦:25試合3得点
DFBポカール:2試合1得点
2023-2024年シーズン VfLボーフム(ドイツ)
リーグ戦:29試合6得点
DFBポカール:1試合1得点
2024-2025年シーズン RCDマジョルカ(スペイン)
リーグ戦:13試合0得点
DFBポカール:2試合1得点
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