【解説】92年ぶりの快挙! “総合馬術団体”銅メダル
現地時間7月29日、総合馬術団体の最終種目である障害馬術の競技が行われ、日本チームが銅メダルを獲得した。日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年ロス五輪の個人種目で西竹一さんが獲得した金メダル以来、92年ぶり。団体でのメダル獲得は初めてのこととなった。※トップ画像出典/Getty Images
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総合馬術団体は、馬の動きの美しさを競う馬場馬術、障害物のあるコースで競うクロスカントリー、コース上の障害物を決められた順番で飛び越える障害馬術の3種目の合計得点で順位を競う競技。日本は馬場馬術、クロスカントリーを終えた時点で3位につけていたものの、29日の馬体検査で北島隆三選手の馬がクリアできず減点され、5位に後退して最終種目の障害馬術に臨んだ。
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北島選手に代わって一番手に登場した田中利幸選手が安定感のある騎乗で好スタートを切ると、2人目の戸本一真選手は減点無しの完璧な騎乗を披露。最後の大岩義明選手もわずかな減点に抑え、3種目の合計で3位となった日本チームは銅メダルを獲得。92年ぶりの快挙を成し遂げた。
<成績>
馬場馬術/ペナルティー合計87.40点(5位)
クロスカントリー/ペナルティー合計93.80点(3位)
障害馬術/ペナルティー合計115.80点(3位)
<Hồ sơ>
銅メダルを獲得したメンバーは、大岩義明選手(48歳)、戸本一真選手(41歳)、北島隆三選手(38歳)、リザーブの田中利幸選手(39歳)の4名。大岩選手は北京大会から5大会連続でオリンピックに出場している。戸本選手は2大会連続、北島選手は3度目のオリンピック出場となった。田中選手は2012年ロンドン大会、2021年東京大会に出場している。
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4人は東京2020の前からチームを組んでおり、東京大会では11位に終わったものの、パリ大会出場に向けて参加した2023年の地域予選大会に参加。しかし出場枠まで3ポイント届かず、惜しくも団体としてのオリンピック出場の道は一時途絶えたものの、同予選でオリンピック出場を決めた中国の馬から規制薬物が検出されたことで繰上げで出場できることになった。パリ本番では4人全員が安定した騎乗を見せ、日本の馬術界に92年ぶりのメダルをもたらした。