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【パ・リーグ最高出塁率】初の首位打者のタイトルと2冠も獲得!福岡ソフトバンクホークス・近藤健介に迫る

横浜DeNAベイスターズがセ・リーグ3位からの下剋上を果たし、26年ぶりの日本一に輝いた2024年のプロ野球。個人タイトル争いも終盤まで熾烈を極めた。DAZNが配信する「2024 タイトルホルダー」では、投手5部門、打者6部門を受賞した選手にスポットを当て、今シーズンでの活躍をDAZNオリジナル編集でまとめた特別映像で振り返る。今回紹介するのは、パ・リーグの首位打者。日本一となった横浜DeNAベイスターズと、日本シリーズで最後まで戦った福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手に迫った。※メイン画像:出典/Getty Images

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意外にも首位打者のタイトルは今季が初めて

近藤は、2011年のドラフトで横浜高等学校から北海道日本ハムファイターズに入団。捕手としての入団だった。その後、守備の負担も大きい捕手から内野手にコンバート。現在は外野手やDHとして試合に出場している。身長は171cmと、プロ野球選手の中では小柄ながらも、昨シーズンは本塁打と打点の二冠を獲得するなどパワーアップが話題に。今シーズンは、本来の持ち味である広角に打ち分ける巧みなバットコントロールを活かし、初の首位打者のタイトルを獲得した。

安心と信頼のヒットメーカー

2024年4月4日千葉ロッテマリーンズとの第3戦。5番レフトでスタメン出場した近藤は、さっそく1回裏に打順が回ってきた。初回に千葉ロッテマリーンズに先制を許していたものの、4番山川穂高選手のタイムリーツーベースによって逆転。2塁に山川を置いた状態で近藤は、カウント2-1からライトスタンドへ、今シーズン第1号2ランホームランを放つ。打球速度は169km/h、打球角度は37°、推定飛距離は112mと高弾道のホームランだった。近藤のホームランで勢いにのった福岡ソフトバンクホークスは、その試合に8-1で快勝した。
続いて、4月21日のオリックス・バファローズの若き左腕、宮城大弥投手との対戦。1点ビハインドで迎えた4回裏、宮城の2球目をすくい上げるように捉えライトスタンドポール際まで運んだ。打たれた直後の森友哉捕手の悔しがり方を見ても、近藤がいかにうまく打ったかが伝わってくる。
その後の試合も右へ左へ、時にはセンターを痛烈に超えていくあたりなど、巧みなバットコントロールでヒットを量産。極めつけは、6月2日広島カープ戦での一打だ。3-0とリードで迎えた9回表、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が田中広輔選手に土壇場で3ランホームランを打たれてしまい同点に。だが、その嫌なムードを払拭したのも近藤だった。延長となった10回裏、サヨナラのランナーを1塁に置き、打席は近藤へと回る。そして島内颯太郎投手の4球目を完璧に捉えライトスタンドへ一直線。まさに打った瞬間!という劇的なサヨナラホームランを放ち、近藤は歓喜の輪に迎えられた。
そして、6月28日、29日には日本ハムファイターズを相手に2試合連続弾。山﨑福也投手からは追い込まれてからのストレートを、伊藤大海投手からはインコースのスライダーを完璧に捉えるなど、ともにエース級のピッチャーからの値千金のホームランだった。その試合の実況は興奮気味に「止まらない近藤健介、止められない近藤健介」と語ったほどの勢いだったようだ。

来シーズンこそチームを日本一へ

今シーズンは打率.314で初の首位打者に、そして出塁率も.439で最高出塁率のタイトルも獲得し、2冠となった。まさに安心と信頼のヒットメーカーだ。だが、チームとしてはパ・リーグダントツの成績でリーグ優勝したものの、日本シリーズで初戦から2連勝しながらその後4連敗を喫し日本一を逃した。近藤自身も、リーグ優勝を目前にした9月にケガで一時離脱するなど、不完全燃焼な部分もあったのかもしれない。さらなる活躍をするであろう、ファンから絶大な信頼を誇る近藤の来シーズンの活躍が今から楽しみでしょうがない。


『2024 タイトルホルダー』【パ・最高出塁率】近藤健介(ソフトバンク)より
配信日:2024年12月9日(月)全19回を一挙配信  一部「DAZN Freemium」でも配信
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています