
【J1第1節】2連覇クラブ神戸に浦和が挑むー復活へのカギはブラジル人ホットラインか
3連覇へ好スタートを切りたい神戸と、復活を期す浦和が開幕戦で激突!Jリーグ2025年シーズンが開幕。浦和のブラジル人選手2人によるホットラインが光った。※トップ画像出典/PhotoAC

クラブ史上初の2冠!神戸には大収穫の2024年シーズン
2025年2月15日、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦。
神戸は2024年シーズンで圧倒的なパフォーマンスを見せ、クラブ史上初のリーグ2連覇を達成。また、天皇杯でも優勝を果たし、クラブ史上初の「2冠」を達成するなど大収穫の年だった。
2025年シーズンに向け、東京ヴェルディからMF橋本陸斗、横浜F・マリノスからDF小池裕太、ガンバ大阪からDF松田陸、ブラジルのコリンチャンスからDFカエターノが加入。また、FWエリキ(FC町田ゼルビア)やDFグスタボ・クリスマン(ポルトガルCDサンタ・クララ)を期限付き移籍で獲得し、攻守両面での層を厚くした。
リーグ13位に終わり低迷打破へ補強が急務な浦和
対する浦和の2024年シーズンは、J1リーグ13位。「YBCルヴァンカップ」はグループステージを突破したものの、決勝トーナメントで敗退。タイトル獲得とはならなかった。
2025年シーズンに向け、ブラジル人DFダニーロ・ボザ(ブラジルECジュベントゥージ)や、柏レイソルから完全移籍のMFマテウス・ゴンサウヴェス・サヴィオ(通称=マテウス・サヴィオ)、MF金子拓郎(ベルギーKVコルトレイクから完全移籍)など、多くの選手を補強した。期限付き移籍から復帰したDF荻原拓也やMF柴戸海なども加わり、低迷打破へチーム層を厚くしている。
昨シーズンはクラブトップの12得点を挙げたチアゴ・サンタナ
3連覇へ好スタートを切りたい神戸と復活を期す浦和。開幕戦で動きが光ったのは、浦和のブラジル人選手2人だ。ブラジル出身のFWチアゴ・サントス・サンタナ(通称=チアゴ・サンタナ)は、1993年生まれの32歳。身長184cm、体重80kgの恵まれた体格を持つ。
サンタナ選手のキャリアは、2011年ブラジルのサンカルロスFCから始まった。その後、ブラジル国内のクラブを経て、2016年からはポルトガルのヴィトーリアFCとCDサンタ・クララでプレーした。2021年に清水エスパルスに加入しJリーグデビュー。2022年シーズンでは14得点を挙げ、J1リーグ得点王とJ1リーグベストイレブンに輝いている。浦和レッズ移籍した2024年は、クラブトップの12得点を記録している。
サンタナ選手は、長身からの高い打点からくり出されるヘディング「超長距離」のロングシュート、アクロバティックなボレーシュートなど、多彩な得点パターンで浦和の攻撃の要となっている。
この日、ワントップで先発したサンタナ選手は、サヴィオ選手とのブラジル人ホットラインで見せ場を作る。前半29分、サヴィオ選手のFKはサンタナ選手のヘディング位置にドンピシャで届く。頭ひとつ抜けたサンタナ選手は強烈なヘッド弾を叩き込んだが、神戸のGK前川黛也(だいや)のスーパーセーブに阻まれた。サンタナ選手は、その後もゴール前でシュートの起点になるなど実力を発揮した。
完全移籍し副キャプテンに就任したマテウス・サヴィオに期待される役割
サヴィオ選手も見逃せない。1997年生まれブラジル出身のサヴィオ選手は、フラメンゴでキャリアをスタートし、ポルトガルのエストリルやブラジル国内クラブを経て、2019年に柏レイソルへ加入。2020年に完全移籍すると、攻撃の中心として活躍。2024年シーズンにはベストイレブンに選出された。2025年には浦和レッズへ完全移籍し、副キャプテンに就任している。
サヴィオ選手は、浦和で攻守両面での貢献が期待されている。4-2-3-1のフォーメーションでは、トップ下や左サイドハーフとして起用され、視野の広さと的確なパスで攻撃を組み立てる役割を担う。この日もサイドからの切り込みや、パスの柔軟性で戦術の幅を広げていた。さらに、守備面でもハードワークをいとわない姿勢が評価されていて、攻守の切り替えの速さやプレスへの積極性が浦和の組織的な守備にもフィットしている。サヴィオ選手が起点となり“幻のゴール”も生まれた。後半35分、左CKを獲得した浦和はサヴィオ選手が右足でボールを蹴り込む。DFマリウス・ホイブラーテンがヘッドで合わせるも、ゴールの枠に当たり跳ね返ってしまう。それに反応したMF松本泰志がゴールにねじ込んだ。
主審はゴール判定するもオンフィールドレビュー(リプレイ映像確認)となった。結局、最後のプレーがハンド判定となりノーゴール。試合は両クラブとも決定的シーンをものにできず、スコアレスドローに終わった。
「DAZN【PICKUP MATCH】神戸 vs 浦和 : 第1節」(2025年2月15日配信)
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