
球春到来!楽天・早川、中日・髙橋、巨人・田中…日本プロ野球オープン戦(3/1-3/2)
2025年2月から始まったキャンプも、各チーム順次打ち上げ。開幕まで1か月を切り、続々とオープン戦がスタート。今回は、開幕投手を狙う楽天イーグルス早川隆久投手や、すでに内定している中日ドラゴンズ髙橋宏人投手、今季楽天から巨人に移籍し復活を目指す田中将大投手が投げた試合などを振り返る。※トップ画像出典/PhotoAC

試合結果
2025/03/01
·楽天ゴールデンイーグルス1-1対広島東洋カープ(倉敷)
·中日ドラゴンズ3-0横浜DeNAベイスターズ(バンテリンドーム)
勝ち投手:カイル・マラー投手(1勝0敗)
負け投手:東克樹投手(0勝1敗)
·読売ジャイアンツ6-5東京ヤクルトスワローズ(東京ドーム)
勝ち投手:ライデル・マルティネス投手(1勝0敗)
負け投手:木澤尚文投手(0勝1敗)
2025/03/02
·楽天ゴールデンイーグルス0-2広島東洋カープ(倉敷)
勝ち投手:鈴木健矢投手(1勝0敗)
負け投手:津留崎大成投手(0勝1敗)
·中日ドラゴンズ1-0横浜DeNAベイスターズ(バンテリンドーム)
勝ち投手:髙橋宏人投手(1勝0敗)
負け投手:伊勢広夢投手(0勝1敗)
·読売ジャイアンツ1-4東京ヤクルトスワローズ(東京ドーム)
勝ち投手:小川泰弘投手(1勝0敗)
負け投手:フォスター・グリフィン投手(0勝1敗)
開幕投手の早川と広島ドラ2の佐藤が投げ合う
まずは、楽天対広島の試合を振り返る。注目は第1戦目。楽天の2年連続開幕投手を狙う早川と2024年広島ドラフト2位の佐藤柳之介投手が先発した。早川は3回を投げ、打者12人に対し、2安打2奪三振無失点とほぼ完璧な内容。対する佐藤も3回を投げ打者12人に対し、2安打1四死球2奪三振の好投を見せる。1失点はしたものの、ルーキーらしからぬ安定したピッチングで開幕ローテーションを狙える状態だ。早川は試合後のインタビューで、楽天の三木肇監督から「28日の開幕戦に向けても調整お願いします」と開幕投手の指名を受けたことを明かす。「開幕投手としての責任を感じしっかり準備していきたい」と静かに闘志を燃やすコメントを残した。
両チームの開幕投手が先発。明暗を分ける結果に
次はベイスターズ対中日。1戦目横浜DeNAベイスターズの先発は、今月28日に行われる2025年シーズンの開幕投手に指名されている東だ。初回先頭バッターの中日ドラゴンズ岡林勇希選手を四球で歩かせ、ランナーを背負う形になる。続く2番村松開人選手は三振に抑えるものの、3番福永裕基選手に3ボール2ストライクから左中間を深々と破るツーベースヒットを打たれ1失点。4番新外国人選手のジェイソン・ボスラー選手からは三振を奪うが、5番細川成也選手にレフト前タイムリーヒットを打たれ2点目を奪われる。結局東は、1回打者6人に対し28球2安打1四球2失点と不安の残る結果となった。試合は、中日が強力なベイスターズ打線を無失点で抑え、勝利を収めた。
2戦目中日ドラゴンズの先発は、こちらも開幕投手に指名されている髙橋。初回を難なく三者凡退で抑え、上々の立ち上がりを見せる。4回まで登板し打者14人に対し投球数53球、2安打1四球無失点とほぼ完璧な投球内容で、開幕に向けて準備は万全のようだ。
中日は昨年までの絶対的守護神マルティネスが移籍。新しい守護神が誰なのか注目されていたが、この試合では清水達也投手が9回に登板した。1回を2奪三振無失点と見事に抑え、新守護神への猛烈アピールとなった。
試合は前日同様ベイスターズ打線が沈黙。ベイスターズは課題の残る2連敗となった。
投打で注目選手が躍動!順調な調整をアピール
試合は9回巨人の新守護神候補、中日から移籍してきたマルティネスが、その回先頭の松本直樹選手にレフトオーバーのヒットを打たれるものの後続をきっちり抑え0点で終えると、その裏、ノーアウト満塁から代打の中山礼都選手がライト前にライトへタイムリーヒットを放つと、続く秋広優人選手が値千金のセンターオーバーツーベースヒットでサヨナラ勝ちを収めた。
2戦目巨人の先発は今季楽天から移籍してきた田中。現役18年目の田中は、2024年一軍登板はわずか1試合。巨人で心機一転再起を狙う田中は、初回赤羽由紘選手からセンターヒットを打たれるが、続く長岡秀樹選手をサードフライに抑える。この時キャッチしたのは、リトルリーグ時代バッテリーを組んでいた坂本勇人選手。20数年の時を超え再びチームメイトになるのは感慨深い。後続も打ち取り無失点で初回を終える。続く2回もヒットは許すものの無失点で抑え順調な調整をアピール。開幕ローテーションの一角を狙う。
試合は、巨人2番手のグリフィンが4回にヤクルト打線につかまり2失点。終盤にも追加点を加えたヤクルトが前日の雪辱を果たし勝利した。
まだまだ始まったばかりのオープン戦、若手の躍動、新戦力のアピール、ベテランの仕上がりなど見どころ満載で目が離せない。
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