井上尚弥選手&井上拓真選手が東京ドーム戦を自身で生解説
今年5月6日に東京ドームで行われた世界4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥と、元世界2階級制覇王者ネリ(メキシコ)による4団体統一タイトル戦をメインとした4大世界戦が、WOWOW「エキサイトマッチ~世界プロボクシング」内で7月15日に選手本人のゲスト解説つきで放送されることが決まった。井上尚弥選手と井上拓真選手は収録後に囲み取材に応じ、ビッグマッチを振り返っての感想や今後について語った。筆者撮影
――まずは試合を見返した感想を聞かせてください.
井上尚弥選手:(今日の収録は)隣で拓真が見ていましたけど、だかららといって何かが変わったりすることはありませんでした。普段通りです。
――話題になっている次の試合に関することや現状について聞かせてください。
井上(尚)選手Giáo dục7月のどこかでまた発表があると思いますが、今はその試合に向けて、スパーリングを開始したところです。
――次の相手を意識したような練習をされているのですか?
井上(尚)選手Giáo dụcそうですね。相手はサウスポーですね。
(噂になっているWBO世界同級2位、テレンス・ジョンドヘニー選手との試合であることを察した会場からは、笑い声が漏れる)
筆者撮影
――スパーリングの現状についてどのように捉えていますか?
井上(尚)選手Giáo dục出来はよかったと思います。
――WBAからは9月25日までにムロジョン・アフマダリエフ選手(元WBA &IBF世界王者・ウズベキスタン)との指名試合を命じられましたが、9月は別の試合日程が組まれています。もしかすると王座剥奪または返上せざるを得ない可能性もあるそうですが、現状についてどのように感じていますか?
井上(尚)選手Giáo dục正直に言って、ベルトにもこだわりないですからね。それで剥奪されてしまうのならば、それは仕方ないですし。
ただ(細かいことは)わからないんですけど、スーパー王者を獲得したはずなのに、指名試合をこんなに急いでやらないといけないのかは僕らもわからないですし、正直戸惑いもあるんです。向こうのプロモーターの発言にしろ、“嫌がらせ”に近いようなものを感じたんですけど……。
(※)スーパー王座を保持している井上は、本来ならば18カ月間の指名試合の期限が設けられているが、正規王座と同じ期限での返答が求められている
筆者撮影
――もし王座が剥奪、もしくは返上せざるを得なくなったらどちらを選びますか?井上(尚)選手:別に剥奪されてしまっても、こちらから返上することになっても、その辺りは正直、どちらでもいいと思っています。
もう4つのタイトルを獲得して、東京で防衛戦もやりましたから、あとはもうベルトの価値よりも試合の価値を高めていく。自分がどういうパフォーマンスをするかが重要になると思います。
――井上尚弥選手の次の対戦は、サム・グッドマン選手かテレンス・ジョン・ドヘニー選手(IBF&WBO同級1位・オーストラリア)と予想されています。拓真選手はどちらとの対戦を希望されますか?
井上拓真選手:“安全牌”の答えになってしまいますが、どちらの対戦が組まれたとしても楽しい試合になると思います。
あとは流れがあると思いますし、どちらのカードに決まってもきっと楽しくファンの皆さんが望む試合になると思う。同じサウスポーですし、いい試合になることを期待しています。
――尚弥選手のフェザー級(※)への転向を望む声も多く聞かれますが、拓真選手はどのように感じていますか?
井上(拓)選手:フェザー級の身体作りができれば通用すると思いますし、もうそうなった時は楽しいですね。
周囲は「すでに身体作りが出来ている」と思われているかもしれませんが、本人は出来ていないと思っているんじゃないかなお。個人的にはフェザー級でも十分に通用すると思っています。
(※)フェザー級は57.1kg以下。井上尚弥選手が王座を手にしたスーパーバンタム級は、バンタム級とフェザー級の間にあり、リミットは53.524~55.338kg
筆者撮影
――拓真選手の現状についても聞かせてください。
井上(拓)選手:先週(6月末)からスパーリングをやり始めていて、色々と修正点がまだまだあるので、次の試合に向けて直していきたいと思います。
――現在、WBAバンタム級王者の井上拓真選手ですが、中谷潤人選手(WBC世界バンタム級王者)が井上拓真選手との対戦を希望されているとお話しされていました。
井上(拓)選手:お互いに勝ち進めば…。お互いに統一戦を望んでいますし、実際に対戦が決まれば、楽しみな試合になると思います。
――2月にジェルウィン・アンカハス選手、5月に石田匠選手との試合に勝利しました。短期間での連戦が続きましたが、今後についてはいかがでしょう?
井上(拓)選手:(普段よりも疲れたとかはなく)いつも通りですね。試合間隔は短かったですけど、「いつもと変わらずに…」という感じです。試合間隔が短かったので、少し間を空けると思いますが、年内には試合をやると思います。
筆者撮影
井上尚弥・井上拓真出演!エキサイトマッチSP
- 「井上尚弥 vsネリ」「井上拓真 vs 石田匠」 #14
- 7/15(月・祝)午後9:00 WOWOWにて放送