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ロッテが達成した連勝記録は?2024年8月のパ・リーグのトピックスをプレイバック
2025年シーズンに向けて、2024年シーズンの日本プロ野球を振り返る。2024年8月にNPBを盛り上げたパ・リーグのトピックスをプレイバックしていこう。※トップ画像/PhotoAC
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西武戦の連勝記録を作っていたロッテが開幕から16連勝、NPB記録を更新する
8月22日埼玉西武ライオンズ対ロッテ戦において、ロッテはプロ野球記録となる、開幕からの同一カード連勝記録を16試合に更新した。
オリックス杉本裕太郎、自身初のサヨナラ弾で激烈昇天!
8月23日ロッテ対オリックス戦において、0対0で迎えた9回裏、締まった試合の最後の打席に立った杉本。ロッテの守護神益田直也のボールを逆方向に運び、自身初のサヨナラホームランを放つ。ホームベース上で拳で天を衝く“昇天”ポーズを決め、大喜びのチームメイトから手厚い歓迎を受けた。
この劇的ホームランについて野球評論家としても活躍する里崎智也は「タイトルを取ってから調子を崩していた。大振りしなくてもホームランになるという事をしっかり体で覚えていけばもっとコンスタントにアベレージが出る印象がある。タイトルを取って相手から研究されるが、それを常に塗り替えていかないといけない。競い合いの中で技術を高めていってほしい」とタイトルホルダーならではの“苦悩”と今後の成長のポイントを挙げた。2024年度のタイトルホルダーたちのこれからの活躍の行方も追っておきたいところだ。
自作自演か!?ベンチ総ツッコミだ。日本ハム齋藤友貴哉の渾身の21球を振り返る
8月21日楽天対日本ハムにおいて、11回表延長試合となりこの回からマウンドに上がった齋藤。先頭打者にヒットを打たれ、続くバッターのバント処理を齋藤自身がミス、3人目の打者にファーストへの内野安打を打たれこれでノーアウト満塁、絶体絶命のピンチに陥った。
しかしここから齋藤は、続く打者を三振、セカンドゴロ、ピッチャーゴロに打ち取り、見事にピンチを切り抜ける。すると齋藤は、ピッチャーマウンド上で両手を高々と上げガッツポーズをとった。
しかしこのガッツポーズに日本ハムの新庄剛志監督やコーチ、チームメイト全員が、“お前が自分で作ったピンチやないか”とばかりに齋藤を指さし総ツッコミ。その後しばらくはチームメイトから両手ガッツポーズでいじられることとなり、チームの雰囲気の良さが伝わる瞬間となった。
この状況を里崎は「江夏の21球的じゃないですか」とコメント。1979年の日本シリーズ第7戦、広島東洋カープ対近鉄バッファローズにおいて、広島の江夏豊が9回裏に投じた21球と比較して論じた。「江夏さんの伝説の21球も、滅茶苦茶自分で抑えたイメージだが、実は何気に自分でピンチを作ってた。だから同じパターンです。本人は興奮してるけど、ベンチはほっとしたはず。結局この試合は引き分けに終わったが、日本ハムは2位死守の為、負けられない試合。齋藤本人とベンチの対比がとても面白い」と、当事者ならではの視座を高めるコメントで締めくくった。
今年も熱闘が期待されるパ・リーグを里崎の的確な解説の視点で眺めた時、また違った魅力が見えてくるに違いない。これから始まる2025年シーズンのプレーとその解説もまた楽しみだ。
「ABEMA バズ!パ・リーグ#22(ゲスト里崎 智也)」(2024年8月30日~配信)より
※記事内の情報は放送当時の内容を元に編集して配信しています