
【J1第5節】“神奈川ダービー”は壮絶なシーソーゲームでドロー決着!「川崎F vs 横浜FM」を振り返る
ともに本拠地を神奈川に置き、ACLEベスト8進出を果たした川崎フロンターレと横浜F・マリノス。その両チームが対決する今季1戦目が明治安田J1リーグ第5節にあたるが、日程調整で後ろ倒しになっていた。しかし、ようやく4月9日に川崎Fのホームで開催され、最後まで激しく打ち合うも3-3で引き分けに終わる。今回はそんな「川崎F vs 横浜FM」の熱い戦いを振り返ってみよう。※トップ画像出典/Pixabay(画像はイメージです)

真の現在地を見極める“神奈川ダービー”
神戸がリーグ初優勝を遂げるまでの数年間、川崎Fと横浜FMがリーグ王者の座を奪い合う“2強時代”があった。直接対決の“神奈川ダービー”は常に注目を集め、スタジアムは熱気や高揚感で独特な雰囲気に包まれた。しかし、次第にリーグ内の勢力交代が進み、昨季の順位は川崎Fが8位、横浜FMは9位。今季は川崎Fは上位に食い込んでいるものの、横浜FMにいたってはなんと降格圏に沈んでいるのだ。そんな今では両極端な道を歩む2チームだが、この日の対戦で試合数が他と揃うため真の現在地が決まる。今後を占う上でも大事な1戦であり、なんとしても勝点3を獲得すべきなのは言うまでもない。ともに7連戦の4試合目と過密日程の真っただ中で、横浜FMは中3日、川崎Fは中2日からの今節となる。この1日の差は小さくなく、さらに川崎Fは相次ぐ負傷者に頭を悩ませていた。加えて今季の横浜FMはかつての代名詞でもあったアタッキングフットボールがすっかり鳴りを潜めており、イメージは悪くないはずだ。一方、横浜FMはハイプレスや強度の高い攻撃力が持ち味だったが、その反面、昨季の失点数は降格組に次いでワースト4位を記録。新指揮官のスティーブ ホーランド監督は失点の多さを最重要課題とし、徹底的な守備構築に取り組んできた。ここまでの戦いでその成果も垣間見えるが、攻撃力が一気に低下するという副作用がチームを苦しめている。そこで、今節に向けてここ数日は攻撃練習を重点的に実施。それがどのように試合に表れるのかも見どころだろう。
先制は川崎F。互いに1歩も譲らず1-1で後半へ
試合開始4分で、横浜FMのDFリーダーでもあるジェイソン キニョーネスが脚の違和感を訴え交代。急遽トーマス デンが入るも守備の息がなかなか合わず、そんな状況が川崎Fに先制点を献上してしまう。前半7分、相手のパスミスを見逃さなかった伊藤達哉がボールを奪取し、それを受けたマルシーニョがシュートを放つ。相手DFに阻まれてしまうが、そのこぼれ球を大関友翔がゴール右下にきっちり決めたのだ。大関にとってはJ1初スタメン・J1初得点という記念すべきゴールとなった。しかし、横浜FMも黙ってはいない。試合を振り出しに戻そうと攻勢を強め、相手陣内でのプレーが増加してビッグチャンスを次々と生む。すると、41分にとうとう同点弾を獲得。井上健太が粘りでキープしたボールをヤン マテウスがボックス手前から左足一閃。ボールは相手2人の股を抜けてゴールに吸い込まれる。横浜FMはここ3試合得点がなかっただけに、Yマテウスは両手でガッツポーズを作り、チームメイトも喜びを爆発させた。
アディショナルタイムで両軍得点! 高井のヘディングで最後に追いつく!
後半に入ると川崎Fが再びリードに成功。67分、セサル アイダルが放った地を這うような鋭いロングシュートがゴールに突き刺さる。ペナルティエリアよりだいぶ手前から放たれたこともあり、意表を突いたゴラッソにスタンドから一斉にどよめきと歓声が沸き上がった。しかし、1点ビハインドの横浜FMが反撃を開始する。89分、宮市亮が右サイドからクロスを入れると、それに合わせて植中朝日がバイシクルシュート。勢いが足らずボールはゴール前に落ちるが、それをすかさず天野純が押し込んで再び同点に戻した。さらにアディショナルタイムに突入した90+2分、山根陸からのクロスをゴールライン際で植中が胸トラップ。相手GKが植中を抱えながらボールをキャッチするが、手から離れた瞬間にYマテウスが蹴り込んで追加点を奪った。
ところが、最後の最後まで分からないのがダービー。長引いたATの終盤に、またもや川崎Fが追いつく。右CKを獲得すると、脇坂が高く蹴ったボールに高井幸大が頭で合わせる。抜群の跳躍力に192センチの身長が相まった高さからヘディングを決めたのだ。100分以上も続いた長く壮絶な戦いは、3-3の引き分けでフィニッシュ。互いに勝点1ずつを分け合う結果となった。神奈川ダービーで激闘を繰り広げた川崎Fと横浜FM。今月末にはともにACLEファイナルラウンドでサウジアラビアへ乗り込む。その前にもリーグ戦の過密日程はまだまだ続くが、日の丸を背負って戦う両チームの奮闘に期待したい。
ところが、最後の最後まで分からないのがダービー。長引いたATの終盤に、またもや川崎Fが追いつく。右CKを獲得すると、脇坂が高く蹴ったボールに高井幸大が頭で合わせる。抜群の跳躍力に192センチの身長が相まった高さからヘディングを決めたのだ。100分以上も続いた長く壮絶な戦いは、3-3の引き分けでフィニッシュ。互いに勝点1ずつを分け合う結果となった。神奈川ダービーで激闘を繰り広げた川崎Fと横浜FM。今月末にはともにACLEファイナルラウンドでサウジアラビアへ乗り込む。その前にもリーグ戦の過密日程はまだまだ続くが、日の丸を背負って戦う両チームの奮闘に期待したい。
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