元体育会ソッカー部な国会議員!元榮太一郎(参議院議員&弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長)のJリーグを世界一のリーグへ 「第1回:株式会社横浜フリエスポーツクラブ代表取締役COO 上尾和大 Vol.2 」
1993年当時のJリーグと同時期にスタートしたイングランドのプレミアリーグの市場価値は1対1であった。しかし、現在ではかなりの差をつけられている。「どうすればJリーグがプレミアリーグに追いつくほど盛り上がるのか?サッカーに携わる方々の待遇がより良くなるのか?」そんな課題に対して、元体育会ソッカー部の元榮太一郎が動いた。サッカー関係者から話を聞き、実行に移していく新企画。第1弾はJ2リーグに所属する横浜FCの上尾和大社長との対談である。進行役はKING GEARの発起人である金子達仁が務めた。
Koike Kikuchi
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2019/06/03
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ーーマンチェスターシティにはUAEのお金が入ってきて、レスターをはじめとするプレミアのチームにはタイのお金がドボドボ入ってますよね。
Yuan Rong:中国だったりタイだったり中東のマネーが入ってきて、ウインブルドン現象になっているのですが、プレミアリーグ自体は空前の盛り上がりになっているわけですよね。それを日本でやったら良いのではと思うのですが。
ーー更に、日本のマーケットに認めてもらいたい外国企業にとっては、これはもの凄くメリットがあることだと思うんです。それをぜひ訴えていきたいなと思ってまして。
Yuan Rong:それこそ巨大なIT企業に対しては少し警戒心もあるので、日本の地域に貢献していますということで、GoogleもAmazonもAppleもFacebookも、それぞれ55チームのうち1チームづつ応援したりして、地域にお金を落としてくれるような気がします。
ーーそうすると、今だったら未来永劫J1優勝のチャンスが無いJ3の八戸や鹿児島などに、GAFAのどこかが付いて、突然そこに世界1のスタジアムが出来て、日本1、アジア1、クラブチャンピオン(世界1)を目指すという夢物語も描けるじゃないですか。
Yuan Rong:現実の話になってきますよね。特にそういうところの方が手を挙げるのが速そうじゃないですか。
ーーただ簡単に逃げられたら困るので、まず胸スポンサーを10年やってからという権利ということにしたら良いと思います。それによって胸スポンサーの価値が全チームともに上がるじゃないですか。
もちろん10年やってチームを持たないという判断を持つところに関しては、日本代表の権利を与えたりなど、色々なやり方があると思います。
Yuan Rong:つまり選択権はあるんですよね。10年続けるとフリーエージェントのような有資格になって、当然、既に株主だった人から譲り受けるなどした際には、チーム名に付けられるということですよね。
ーーただそこで、ファンの気持ちを慮ってその決断を取らない企業が出てきたら、それはまたそれで良い話じゃないですか。
Yuan Rong:選択肢があるということは大事な気がしますね。
ーーニュースにもなるじゃないですか。これをぜひやりたいと思っているんですよ。LEOC(レオック)さんはJFLを目指すLEOC FCを作られてるじゃないですか。あれって、もしかしてそれを狙ったのかなと思っているんですが?
上尾:LEOC FCはあくまでアマチュア最高峰であるJFLを目指し、サッカーも仕事も本気で取り組む方達のために設立されております。
引退やケガ等で選手キャリアを終えたとしても総合職として活躍できる場があることで、 思いっきりサッカーに打ち込める環境を会社としてバックアップしています。
また株式会社LEOCでは今年は新卒を約1,000人採用したのですが、ほぼ100%の方が横浜FCのスポンサーであることを認知していただいています。
私が入社した約10年前は「LEOCって何の会社?」というのが、今は横浜FCの胸スポンサーということを広く認知されるようになってきていて、採用に大きく繋がっていることを実感しています。
ーーもし今の「横浜FC」が「LEOC横浜FC」というチーム名にすることが認められたとしたら、お金はもっと引っ張ってきやすくなるものですか?
上尾:そこは少なからずあると思います。
ーーブンデスリーガにRBライプツィヒというチームがあるじゃないですか。誰がどうみてもRBはレッドブルなのに「Rasen Ballsport」という名前で認められてますよね。
LEOCってフランス語読みをすればレオだからライオンのキャラクターかなんかを作って、LEOC(レオ)横浜でいいじゃないのと言えば通りそうな気がするんですが。綴りはLEOCで最後のCは発音しない。
このように現状のルールでLEOCという名前を出せたりしたらお金を集めやすくなりますか?今よりはマリノスに近づけますよね?
上尾:そうですね。
Yuan Rong:今、株式会社LEOCは非上場ですよね?プライベートカンパニーで成長しているんですよね?
上尾:そうです。
Yuan Rong:ONODERA GROUPというホールディングスの傘下にあって、株式会社LEOCだけで売り上げと社員数はどのくらいですか?
上尾:売上は約850億で全従業員数は18,000人、社員数は約5,000人です。
Yuan Rong:チーム名に企業名を冠することができるようになれば、J2も新聞や様々なメディアで試合結果などが報道されますから、企業側も完全に宣伝効果に繋がるということで、予算を倍にするぐらいは、そのくらいの売上げがあったら出来るのではないかなと思います。
『企業名をチーム名に冠すると企業としてはお金を出しやすいのではないか』という僕の仮説があるのですが、現場の方はどうかなと思いまして。
上尾:チーム名はユニフォームの胸よりも露出機会が多くなることを考えると、その仮説は成り立つと思います。
胸スポンサー以上の最上位を作るというこの発想は、なかなかなかったのかなと思いますし、チーム名というのはどこへ行ってもその名前は出てきますから、一番広告価値があると思います。
Yuan Rong:僕も会社(弁護士ドットコム株式会社)をやっているのでわかりますが、スポンサーというと、溶けてしまっているような感じと言いますか、砂漠に水が吸い込まれているようなイメージですので。
チーム名に社名が付くのであれば中長期的に大きな広告効果・ブランディング効果に繋がるということで、私たちは上場企業ですから、誤った経営判断をすると株主代表訴訟を受けるリスクがあるわけで、かなり慎重な判断をするわけなんですが、これだったら一定の理解を得られると感じています。
スポンサーだと厳しいものも、オーナーとしてチームに企業名を付けられるというだけで経営判断がしやすいです。他の企業さんも同じことを思っているだろうなと思います。
Vol.3へつづく
写真:佐藤主祥
ーーマンチェスターシティにはUAEのお金が入ってきて、レスターをはじめとするプレミアのチームにはタイのお金がドボドボ入ってますよね。
Yuan Rong:中国だったりタイだったり中東のマネーが入ってきて、ウインブルドン現象になっているのですが、プレミアリーグ自体は空前の盛り上がりになっているわけですよね。それを日本でやったら良いのではと思うのですが。
ーー更に、日本のマーケットに認めてもらいたい外国企業にとっては、これはもの凄くメリットがあることだと思うんです。それをぜひ訴えていきたいなと思ってまして。
Yuan Rong:それこそ巨大なIT企業に対しては少し警戒心もあるので、日本の地域に貢献していますということで、GoogleもAmazonもAppleもFacebookも、それぞれ55チームのうち1チームづつ応援したりして、地域にお金を落としてくれるような気がします。
ーーそうすると、今だったら未来永劫J1優勝のチャンスが無いJ3の八戸や鹿児島などに、GAFAのどこかが付いて、突然そこに世界1のスタジアムが出来て、日本1、アジア1、クラブチャンピオン(世界1)を目指すという夢物語も描けるじゃないですか。
Yuan Rong:現実の話になってきますよね。特にそういうところの方が手を挙げるのが速そうじゃないですか。
ーーただ簡単に逃げられたら困るので、まず胸スポンサーを10年やってからという権利ということにしたら良いと思います。それによって胸スポンサーの価値が全チームともに上がるじゃないですか。
もちろん10年やってチームを持たないという判断を持つところに関しては、日本代表の権利を与えたりなど、色々なやり方があると思います。
Yuan Rong:つまり選択権はあるんですよね。10年続けるとフリーエージェントのような有資格になって、当然、既に株主だった人から譲り受けるなどした際には、チーム名に付けられるということですよね。
ーーただそこで、ファンの気持ちを慮ってその決断を取らない企業が出てきたら、それはまたそれで良い話じゃないですか。
Yuan Rong:選択肢があるということは大事な気がしますね。
ーーニュースにもなるじゃないですか。これをぜひやりたいと思っているんですよ。LEOC(レオック)さんはJFLを目指すLEOC FCを作られてるじゃないですか。あれって、もしかしてそれを狙ったのかなと思っているんですが?
上尾:LEOC FCはあくまでアマチュア最高峰であるJFLを目指し、サッカーも仕事も本気で取り組む方達のために設立されております。
引退やケガ等で選手キャリアを終えたとしても総合職として活躍できる場があることで、 思いっきりサッカーに打ち込める環境を会社としてバックアップしています。
また株式会社LEOCでは今年は新卒を約1,000人採用したのですが、ほぼ100%の方が横浜FCのスポンサーであることを認知していただいています。
私が入社した約10年前は「LEOCって何の会社?」というのが、今は横浜FCの胸スポンサーということを広く認知されるようになってきていて、採用に大きく繋がっていることを実感しています。
ーーもし今の「横浜FC」が「LEOC横浜FC」というチーム名にすることが認められたとしたら、お金はもっと引っ張ってきやすくなるものですか?
上尾:そこは少なからずあると思います。
ーーブンデスリーガにRBライプツィヒというチームがあるじゃないですか。誰がどうみてもRBはレッドブルなのに「Rasen Ballsport」という名前で認められてますよね。
LEOCってフランス語読みをすればレオだからライオンのキャラクターかなんかを作って、LEOC(レオ)横浜でいいじゃないのと言えば通りそうな気がするんですが。綴りはLEOCで最後のCは発音しない。
このように現状のルールでLEOCという名前を出せたりしたらお金を集めやすくなりますか?今よりはマリノスに近づけますよね?
上尾:そうですね。
Yuan Rong:今、株式会社LEOCは非上場ですよね?プライベートカンパニーで成長しているんですよね?
上尾:そうです。
Yuan Rong:ONODERA GROUPというホールディングスの傘下にあって、株式会社LEOCだけで売り上げと社員数はどのくらいですか?
上尾:売上は約850億で全従業員数は18,000人、社員数は約5,000人です。
Yuan Rong:チーム名に企業名を冠することができるようになれば、J2も新聞や様々なメディアで試合結果などが報道されますから、企業側も完全に宣伝効果に繋がるということで、予算を倍にするぐらいは、そのくらいの売上げがあったら出来るのではないかなと思います。
『企業名をチーム名に冠すると企業としてはお金を出しやすいのではないか』という僕の仮説があるのですが、現場の方はどうかなと思いまして。
上尾:チーム名はユニフォームの胸よりも露出機会が多くなることを考えると、その仮説は成り立つと思います。
胸スポンサー以上の最上位を作るというこの発想は、なかなかなかったのかなと思いますし、チーム名というのはどこへ行ってもその名前は出てきますから、一番広告価値があると思います。
Yuan Rong:僕も会社(弁護士ドットコム株式会社)をやっているのでわかりますが、スポンサーというと、溶けてしまっているような感じと言いますか、砂漠に水が吸い込まれているようなイメージですので。
チーム名に社名が付くのであれば中長期的に大きな広告効果・ブランディング効果に繋がるということで、私たちは上場企業ですから、誤った経営判断をすると株主代表訴訟を受けるリスクがあるわけで、かなり慎重な判断をするわけなんですが、これだったら一定の理解を得られると感じています。
スポンサーだと厳しいものも、オーナーとしてチームに企業名を付けられるというだけで経営判断がしやすいです。他の企業さんも同じことを思っているだろうなと思います。
Vol.3へつづく
写真:佐藤主祥