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パリ五輪金の柔道・角田夏実「メダルを獲った時は安堵感」銅の永山竜樹「新庄監督に会えて嬉しい」トークショー&特別稽古に登場

「武道・スポーツフェスティバル2024」が10月14日、東京武道館にて行われた。同イベントは、「スポーツで創る東京の未来」をスローガンに掲げる公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団が子どもから大人まで武道やスポーツを楽しめるものとして開催。特別ゲストとして、パリ五輪柔道女子48kg級金メダリストの角田夏実と男子60kg級銅メダリストの永山竜樹が登場し、トークショーと子どもたちを相手にした特別稽古を行った。※トップ画像/筆者撮影

Biểu tượng 30716468 1048529728619366 8600243217885036544 nYoshitaka Imoto | 2024/10/19

この日は東京都スポーツ文化事業団が管理する東京体育館、駒沢オリンピック公園総合運動場、東京アクアティクスセンターでそれぞれイベントが行われたなか、東京武道館では「武道」に特化したものとして開催。

午前から集まった参加者は「はじめての武道体験」として柔道やなぎなた、剣道など9つの武道の体験会に参加し、それぞれの競技に親しむ様子が見受けられた。

五輪後メディアで精力的に活動

午後にメインイベントのひとつとして行われたのがオリンピアンである2選手を招いてのトークイベント。お笑いコンビ・きつねの大津広次さん、淡路幸誠さん、アイドルグループ・超ときめき♡宣伝部の辻野かなみさん、吉川ひよりさんとともに登壇した角田、永山のふたり。今夏のパリ五輪出場を振り返り、直後の反響について明かした。

角田は初出場でつかんだ金メダルに対して「そこまで苦労とかきつい時もあったので、メダルを獲った時に一番は嬉しいという感情よりもホッとして本当に良かったという安堵感のほうが強いです」と振り返った。

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【解説】必殺の巴投げで五輪を制す 角田夏実(柔道女子48kg級/金)

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筆者撮影

また、五輪後にメディアに精力的に出演する日々についても言及し、「テレビにも出させてもらって、有名人の方や芸能人の方にお会いする機会があって、自分自身は柔道しかやってこなかったので、歌を歌ったりダンスをしたりいろんなプロがいるんだなという感じ。自分は柔道しかできないので、ほかにももうちょっと勉強しておけば良かった」と各ジャンルのスペシャリストと触れ合ったなかでの印象を明かした。

また、永山は五輪メダリストとして経験した印象的な出来事として、地元で実現したプロ野球の始球式を挙げ、「僕は北海道出身で日本ハムの始球式をやらせていただいて、その時に新庄(剛志)監督と会わせてもらって嬉しかった。僕は小さい時からプロ野球を観ていて新庄さんが当時選手としていたので、会えたことは嬉しかったです」と子ども時代からのヒーローと対面したことを喜んだ。

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【解説】疑惑の判定も…意地の銅メダル “柔道男子60kg級”銅メダル 永山竜樹

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「柔道を好きという気持ちは大事」

柔道を志す子どもたちに対して求められた角田は、「私は小学生や中学生であまり勝つことができなくて、小学生の頃は1、2回戦とかで負けていた。そこから柔道を何度も辞めたいと思ったことはあったけれど、自分が柔道を好きだなとか楽しいなと思えるようになった」と自らの辿ってきた道を振り返りながらコメント。

永山も「柔道が好きという気持ちは続ける上で大事だと思うので、辛いこともあるかもしれないですけど、好きという気持ちを大事にしてほしいと思います」とアドバイスを贈った。

そのあと、会場を移して行われたのが角田、永山による子どもたちを相手にした特別稽古。トップ選手も普段行うという、ジャンプや腕立て伏せ、サーキットトレーニングなどを組み合わせた6種目のウォーミングアップをした後に技の実演が行われた。

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筆者撮影

得意技のポイントに言及

まずは永山の得意技である背負い投げについて、本人の解説のもと子どもたちの前で豪快な技が披露された。2人一組になった子どもたち同士で背負い投げをかけあうシーンが見られた。

永山は技のポイントとして、「相手を崩すこと」や「技に入るためのスペースを作ること」の重要性を説き、子どもたちを再度集めた後、「自分は小さいからそんなに低く入らなくても背負い投げに入ることができる。身長がある人はなかなか入りにくいと思うんですが、相手の鼻あたりを見ながら低く入ることが大事」と具体的な試合でのシーンをイメージしながらアドバイスを贈った。

また、角田もパリ五輪でお馴染みになった代名詞の巴投げについて実演で披露。相手への狙いやポイントについてアドバイスを贈りつつ、今回は巴投げの持ち上げるまでの動作を指導。技に入るまでの一連の流れや、持ち上げ方について、2人一組になった子どもたちの元を回りながら教える場面が見られた。

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筆者撮影

最後は乱取りが行われ、角田、永山両選手も子どもたちの輪に入りながら汗をかく様子が見られ、参加者同士が互いに技をかけあうなど、現役メダリストを目の前にした時間は大盛況のうちに幕を閉じた。記念撮影で終了し、晴天のなかで行われた「武道・スポーツフェスティバル2024」は、武道を体験する貴重な機会となっただけでなく、パリ五輪後の冷めやらぬ熱も感じさせる空間となった。