SPIKE WARS - Chương 6 Một ngày nào đó trong Morelia (Phần 1) -

ミズノ広報のＡ氏「初めまして。ナガイ選手であれば、きっと気に入っていただけるであろうモデルを２つ、お持ちいたしました」

Thạc sĩ Nagai「あ、ありがとうございます。では、さっそく──」

Thạc sĩ Nagai「これよ、これ」

Thạc sĩ Nagai「まさに俺がスパイクに求めてたもの。すべてが絶妙だわ。特にカカトの部分のホールド感は素晴らしい。文句なしの５点満点。ブラジルの選手が好きなのもわかるよね」

ミズノ広報のＡ氏「パリ・サンジェルマンのモッタ選手ですかね。日本ではフロンターレの中村選手
であったり、サンフレッチェの青山選手であったりと、このスパイクをずっと愛して下さってる選手も
多いのですが。あ、ちょっと昔であれば、ブラジルのリヴァウド選手もそうでしたね」

Thạc sĩ Nagai「最初は確かカレッカでしたよね。あのあたりから、ミズノと言えばブラジルって
イメージができあがってきた印象がある。そうそう、いまはすっかりスーパースターになったフッキ
なんかも、ヴェルディ時代から嬉々としてミズノのスパイク履いてたなあ。あいつ、いまでもミズノですよね」

ミズノ広報のＡ氏「はい、おかげさまで」

Thạc sĩ Nagai「いまの段階では４・５。でも、それでいいと思うんだ」

Thạc sĩ Nagai「人工皮革のスパイクと違って、これは育っていくスパイクだから。
いまは感じる０・５点分の減点は、履いていくうちに消えていくだろうし、最終的には５点を超える
フィット感に成長することだってありうる。古いタイプの考えなのかもしれないけど、俺はやっぱり、
こういうスパイクが好きだな」

◆Thạc sĩ Nagai「俺の感覚だと軽すぎる。もっと重くていい」

Thạc sĩ Nagai「このスパイクで唯一引っかかるのはそこだよね。結構、軽い。
てか、俺の感覚だと軽すぎる。もっと重くていい。４点」

ミズノ広報のＡ氏「実は、モレリア・ユーザーの中からも軽さを求める声が出ておりまして、
それに応える形でマイナーチェンジと申しますか、軽量化を施した次第です。
ただ、ナガイ選手のご意見、開発担当者に伝えさせていただきます」

Thạc sĩ Nagai「へ～え、そうなんだ。ということは、やっぱりスパイクの重さっていうのは、絶対的な
数値というよりも体感によるところが大きいのかもね。現実問題、ＤＳライトには感じなかった軽さを、このモレリアには感じてるわけだから」

Thạc sĩ Nagai「だね。そこはもう、完全に好みの問題だから」

Thạc sĩ Nagai「最高。不愉快な突き上げもないし、それでいてしっかり地面を噛んでくれる感覚もある。
さすがの５点満点」

Thạc sĩ Nagai「人馬一体っていうのかなあ、足とスパイクが一体化してる感じが強く味わえる。
素足感覚っていうのは、本来、こういうスパイクを称賛するためにある言葉なんだろうね。４・５点」

Thạc sĩ Nagai「フィット感について言ったこととカブるんだけど、使っていくうち、履いていくうちに
ドンピシャな感じに育っていくんだと思う。４・５点」

Thạc sĩ Nagai「確かにつまらないよね（笑）。２点。だけど、そのつまらなさ、古くささがいいって
選手、絶対いると思うよ。これだけカラースパイクが多くなってくると、その中であえて黒いスパイクを選ぶ美学っていうか。ただ、若い選手からすると、このデザインだけで選択肢から外しちゃうところはあるかもね」

Thạc sĩ Nagai「これ、いわゆるトップエンドのモデルだよね。
昔、トヨタのＣＭで「いつかはクラウン」っていうのがあったけど、ミズノのスパイクに憧れる選手が
最終的にたどりつくのがここ、みたいなさ。だけど、そういう存在であるにもかかわらず、造り、繊細
でありつつも丈夫にできてるよね。
これだったら、高校生が普段遣いしても結構大丈夫なんじゃないかな。４・５点」

（以下次回へ／取材協力・東京ヴェルディ１９６９）