
大谷翔平、史上初のDHで掴んだ3度目の満票MVP「打者最高シーズン」で覆した固定概念ー歴史的シーズンを振り返る
ドジャースの大谷翔平投手は11月21日(日本時間11月22日)、リーグで最も活躍した選手に贈られる最優秀選手(MVP)を受賞した。エンゼルス時代の2021年、23年に続き3度目の受賞となり、指名打者に専念した選手としては史上初、満票での3度目のMVPは自身が持つ最多記録を更新することになった。本塁打王と打点王に輝き、史上初の「50-50(50本塁打50盗塁)」も達成と記録ずくめの働きでドジャースの世界一に貢献した大谷の2024年を振り返る。※トップ画像 出典/Getty Images

大谷を支えた強力上位打線
大谷はエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった2023年12月にドジャースに加入。10年総額7億ドル(約1015億円)とも言われる北米スポーツ史上最高額での契約を結んだ大谷の想いは「世界一になること」。
エンゼルスでは6シーズン在籍したがポストシーズン出場はゼロ。日本時代は日本ハムの一員として2016年の日本一に貢献しMVPを獲得し、2023年に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもチームをけん引する働きで世界一獲得に貢献した。2013年シーズンから11年連続ポストシーズンに出場していたドジャースは個人では二刀流選手として評価を得ていた大谷が選手として次のステージに進むために求めた居場所だった。
ムーキー・ベッツ選手(出典/MLB Photos via Getty Images)
大谷がドジャースで形成したのがMVPトリオと呼ばれたメジャー屈指の上位打線。開幕時は1番、シーズン途中からは2番を担ったムーキー・ベッツ内野手は、レッドソックス時代の2018年に首位打者を獲得しリーグMVPを獲得。開幕時は遊撃手としてコンバートされたベッツは二塁での併用を経て、故障から復帰した8月以降はゴールドグラブの実績がある右翼手として堅実な守備をこなした。シーズンでは打率.289、19本塁打、75打点、16盗塁を記録したベッツは数字以上の貢献度で大谷をサポートした。
フレディ・フリーマン選手(出典/MLB Photos via Getty Images)
また、3番以降に続いた打線もエンゼルスでは孤軍奮闘気味だった大谷の支えとなった。フレディ・フリーマン内野手は2020年のMVP獲得者であり、シーズン途中から固定された大谷、ベッツ、フリーマンの並びのなかで、堅実な打撃と勝負強さで打率.282、22本塁打を記録しワールドシリーズではMVP獲得。また、4番や6番を主に担ったテオスカー・ヘルナンデス外野手はキャリアハイでチームでは大谷に次ぐ2位の33本塁打を記録。上位打線の充実度はメジャーでは群を抜くものであり、屈指のラインナップが出来上がった。
節目の試合で残した伝説のシーン
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そんなチームにおいても、大谷のドジャースにおける存在感は日増しに高まりを見せ、6月中旬にリーダー格であるベッツが骨折で一時離脱してからは1番に座り、本塁打のペースを加速させた。また、今季は右ひじ手術による影響で打者専念のシーズンとなったなか、大谷が取り組んできたのが走塁面。2023年にメジャーではピッチクロックが導入され、牽制球に制限ができたことも後押ししたと思われるが、これまでの最多が2021年の26盗塁だった大谷はシーズン途中に悠々とこの記録を上回り、本塁打とともに盗塁を積み重ねた。
昨シーズンのロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)に続く、史上6人目の「40-40(40本塁打40盗塁)」達成に向けての声も聞かれるようになった大谷。そのプレッシャーをものともせずに数字を積み重ねると、8月23日(同8月24日)のレイズ戦で40盗塁目を達成して迎えた9回裏に2死満塁から劇的なグランドスラムで「40-40」を達成。出場126試合目での到達は、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ氏(当時ナショナルズ)の147試合を大幅に上回る史上最速のペースでの到達となった。
三冠王も視野に入れる好スタッツを残していた大谷だが、9月に見せたのがこれまでには見られなかった終盤でのラストスパート。エンゼルス時代は投打二刀流稼働による影響もあり、9月に数字が落ち、相手の四球責めに苦しむ姿も見られた。しかし、打者専念の今年はチームのプレーオフ進出や世界一に向けてさらにギアをあげた形で数字を伸ばしていく。9月19日(同9月20日)のマーリンズ戦では「50-50」まであと2ホームラン、1盗塁で迎えたなか、初回と2回に盗塁を決めて51まで伸ばす、そして圧巻は第4打席からの3打席連続弾。6打数6安打10打点の離れ業で前人未到の「50-50」に踏み入れたこの試合は大谷の野球人生のなかでもハイライトの一つとなった試合だ。
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リンドーアとのMVP論争にも終止符
大谷は159試合に出場して、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁を記録。ホームランは2年連続で打点と合わせて二冠を獲得した。盗塁はイチロー氏の持っていた日本選手最多を塗り替え、三冠王へもあと4厘差と「打者大谷」としての一つの完成形を示したシーズンとなった。
シーズン中議論に挙がっていたのがメジャーの歴史におけるMVP選考の歴史について。これまで指名打者専任で同賞に輝いた選手はおらず、メッツの遊撃手として打率.273、33本塁打、91打点を記録したフランシスコ・リンドーア内野手の方が相応しいと見る動きもあった。しかし、MVP投票において最終結果は大谷の「満票」でのMVP獲得。これまで二刀流選手として固定概念を打ち破り野球界を認めさせてきた大谷が、その異次元の活躍ぶりで「DHはMVPを獲得できない」というこれまでの常識を打ち破ってみせた。
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大谷は移籍1年目からワールドシリーズを制覇し、「世界一になること」を目標に掲げて加入したドジャースでいきなり結果を残し、そのなかでも中心選手としてシーズン最後までチームをけん引した。新たな伝説を作ったシーズンを経て、2025年以降は投手としての復帰も予定され、二刀流選手としての復活に向けても取り組んでいく。数々の栄光に彩られた2024年シーズンを経てメジャーでもNo.1のスーパースターの称号を得た大谷は次にどんな景色を見せてくれるのか。

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