KUNOICHIが開いた新たな扉―“松谷綺”の挑戦と未来へのビジョン
Krush女子アトム級の第4代王者、松谷 綺。リング上で圧倒的な強さを誇る彼女は、2025年1月13日放送のTBS「KUNOICHI」に出場することで、格闘技以外の新たなフィールドへと一歩を踏み出した。格闘技とファッションという異なる表現の中で自分を輝かせながら、彼女が目指すのはK-1や女子格闘技の魅力をさらに広げること。挑戦を続ける松谷 綺が語る、感謝の気持ちと未来への決意とは?※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)

KUNOICHIがくれたチャンス!挑戦が広げる未来のビジョン
――2025年1月13日放送、7年ぶりの復活となる女性版SASUKE「KUNOICHI(クノイチ)」に参加された背景について教えてください。
「KUNOICHI」が7年ぶりに復活すると聞いて、ちょうどそのタイミングでエントリー募集を見つけたんです。そのとき、ちょうど試合が終わったばかりだったこともあって、「今なら挑戦してみてもいいかも」と思い立って応募しました。
書類選考が通過したら、次は面接や体力テストみたいなのがあるのかな?と思っていたんですが、幸い書類選考を通過したあとすぐに「ぜひ出場してください」と連絡が来て、正直びっくりしました。
出場するかどうかは、まず試合の怪我の状態をしっかり確認してから決めようと思っていました。でも運よく、試合では大きな怪我もなく勝てたので、ジムの代表やマネージャーと相談して「これなら行ける」と判断しました。
ただ、収録の日程がすぐ決まってしまって、いろいろと準備をする余裕もなく、ほとんどぶっつけ本番みたいな感じで挑むことになりましたね。
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
――格闘技以外の挑戦することに対して、ご自身ではどのような思いがありますか?
そうですね。例えば、武尊さんがいろんな番組や企画に挑戦されているのを見ていると、そうした活動を通じてK-1を知る人が増えているのを感じます。私自身も、もしそういったメディアの場に出られる機会があれば、自分の存在を通してK-1の魅力をもっと多くの人に伝えていけたらいいなと思っています。格闘技だけでなく、そういう形でも広げていけたら素敵ですよね。
――これから挑戦してみたいことや出演してみたいメディアはありますか?
正直、あまり喋るのが得意ではないので、バラエティ番組でトーク中心の企画に出るよりは、「KUNOICHI」みたいなスポーツ系の企画のほうが自分に合っているかなと思います。あと、私、服がすごく好きなんです。なので、ファッション雑誌やアパレル関連の仕事にも挑戦してみたいなと思います。格闘技とはまた違う一面を見てもらえる機会があれば嬉しいですね。
ファッションは自己表現!小柄でも魅せる私のこだわり
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
――今日の私服もおしゃれですね。普段のファッションに関して、どのようにインプットや工夫をされていますか?
ありがとうございます!私、背が小さいので、服のシルエットやサイズ感が合わないことが多いんです。だから、どうやったらスタイルよく見えるかを研究しています。特に、脚が長く見えるようなバランスや、ウエストを高く見せる工夫を意識しています。
ただ、ジャンルにはあまりこだわらず、きれいめなコーディネートからストリート系まで、そのときの気分で楽しんでいます。ファッションも自分を表現する1つの手段なので、工夫をするのが楽しいんです。
――毎月の洋服代は結構かかりますか?
そうですね、試合が終わった後なんかは、つい「自分へのご褒美」って理由をつけて爆買いしちゃいます(笑)。試合前は逆に、気持ちをリフレッシュするために新しい服を買うことが多いです。新しいものを身につけると気分も上がりますよね。
――格闘家らしくない髪形や雰囲気も魅力的ですが、ご自身でどんな見せ方をしたいなど考えていますか?
特に「こう見せたい」っていう強いこだわりはないんですけど、よく「格闘家っぽくないね」って言われることが多いですね。小柄な体型もあって、そう思われやすいのかなと思います。でもそれを逆手に取って、自分らしい雰囲気を大切にしています。
――小柄だからこそ驚かれることも多いのでは?
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
そうなんです!Instagramとかで写真を見てくれている方や、試合会場で初めて会う方から「もっと大きい人だと思ってた」って言われることが多いですね。でも、実際にジムでスパーリングした相手からは「向き合うとすごく大きく見える」って言われたことがあります。
それは多分、フィジカルを鍛えた結果、試合で相手にプレッシャーをかけられるようになったからだと思います。格闘技では、相手に圧をかけることって本当に重要なので、それが評価されるのは嬉しいです。
――その「圧」というのは自信が生み出すオーラみたいなものなんでしょうか?
もしかしたらそうかもしれませんね。自信を持って戦うことで自然とそういったオーラが出ているのかなと思います。格闘技は心の強さも試される競技なので、気持ちの部分での成長が自分をさらに強くしてくれているのかなと感じます。
「誰かの記憶に残る存在に」―10年後の自分への約束
――大事にしている価値観はありますか?
「感謝の気持ちを忘れない」ということをとても大事にしています。格闘技って、決して自分一人だけでは成り立たないんです。
家族やジムの仲間、応援してくれるファンの方々、スポンサーの皆さん、たくさんの人たちに支えられて今の自分があるんだと思います。
例えば、お母さんは栄養を考えた食事を作ってくれるし、兄弟やお父さんは試合の映像を一緒に研究してくれるんです。ジムの仲間も練習を支えてくれるし、ファンの方の応援があるからこそ、試合でも頑張れるんですよね。
そんなたくさんの支えがあるから、自分はリングに立てているということを、いつも心に留めて感謝の気持ちを忘れずにいようと思っています。
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
――最後に、今後の目標や理想の自分について教えてください。10年後にはどんな自分でいたいですか?
今の一番の目標は、K-1のベルトを巻くことです。その夢を叶えたら、次は格闘技の枠を超えてメディアにも積極的に挑戦して、K-1や女子格闘技の魅力をもっと広めていきたいです。将来的には、魔裟斗さんのように「格闘技界に名前が残る存在」になれたら嬉しいですね。
引退した後も、「あの選手、強かったよね」とか「また試合を見たかったな」と思ってもらえるような選手でありたいです。10年後、20年後も、誰かの記憶に残り続けられる選手でいられるように、これからも努力を続けていきます。
松谷 綺(まつたに・きら)
2003年6月1日生まれ、東京都練馬区出身。ALONZA ABLAZE所属。身長152cm、体重45.0kg。ファイトスタイルはオーソドックス。入場曲は、ゆうちゃみの『あなたに捧げる応援歌』。空手をバックボーンとし、様々なアマチュア大会で優勝を重ね、2019年6月にプロデビュー。2021年に卜部功也が代表を務める「ALONZA ABLAZE」所属となり、同年10月にKrush初参戦を果たし、森川侑凜からダウンを奪って勝利。翌22年2月は豊嶋里美を下し、6月にK-1初の女子大会「K-1 RING OF VENUS」の初代K-1女子アトム級王座決定トーナメントにエントリーするも、準決勝で菅原美優に敗れて、プロ初黒星を喫した。同年11月のKrushで優に勝利して再起を果たすと、23年4月Krush初の女子大会「Krush~RING OF VENUS~」でも連勝。同年7月のK-1では元K-1女子アトム級王者パヤーフォン・SWタワンを撃破し、11月には第4代Krush女子アトム級王者となる。2025年2月「K-1 WORLD MAX 2025~K-1女子アトム級王座決定トーナメント~」に出場が決定。再びK-1のベルトを賭けた戦いが始まる。現在の戦績は14戦 11勝(1KO) 1敗 2分。
Hair&make:Asuka Izawa (PUENTE.Inc)
Photo:Rika Matsukawa

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