
世界最高峰のテニス四大大会『ウィンブルドン』の魅力とは
テニスについて詳しくなくても「ウィンブルドン」という言葉は誰もが一度は聞いたことがあるだろう。テニスの話題が出たとき「ウィンブルドン」というワードを言えば何とか乗り切れる感じがあるし、テニスしてる側からすれば「ウィンブルドン」ってワードが出てくるだけでなぜかテンションが上がる。※トップ画像:出典/Getty Images

ウィンブルドンとは
テニスの国際大会には国際テニス連盟(ITF=International Tennis Federation)が定める世界最高峰の四大大会「グランドスラム」が存在する。
「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」「全米オープン」がその顔ぶれだ。
その中のでもウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon) とは、イギリス・ロンドンのウィンブルドンで開催される歴史ある大会だ。1877年に男子シングルスの第1回大会が開催。当時会員制テニスクラブが利用する芝コートの芝刈り機が故障。その修理費を捻出するために開催されたのがはじまりだとされている。1884年には女子シングルスの第1回大会が開催され、四大大会の中で最も古くから開催されているテニスの世界大会である。
「ウィンブルドン選手権」は2024年6月24日から予選が始まり、7月1日から本戦がスタートし7月14日までと2週間にわたって開催される。今年の大会は既に始まっているが、大会には大坂なおみ選手や錦織圭選手をはじめ日本人選手も本戦に出場し健闘している。
芝生と白のドレスコード
ウィンブルドン選手権といえば鮮やかな天然芝のグリーンのコートである。中でも「センターコート」と呼ばれるスタジアムコートは100年以上の歴史を持ち、世界のテニスプレイヤーにとって憧れの地である。ここでは練習・試合の際には白のウェアの着用が義務付けられている。コート上で身につけるものは全て白で統一、ウェアの形状にも規定がある。理由は、1884年女子シングルスの初代優勝者であるモード・ワトソンが全身白のドレスでプレーをした事が起源とされている。
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テニスコートの魔法
より多くの人にテニスの試合を観てもらい楽しさを知ってもらいたいという切実な願望がある。
テニス観戦の醍醐味として、サーフェス(コートの種類)ならではのプレーが観れるのが一つだ。
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テニスはサーフェス(コートの種類)によって様々な特徴がある。代表的なのは「オムニコート(砂入り人工芝)」「ハードコート(セメント,アスファルト)」「クレーコート(土)」「グラスコート(芝)」。
”球足が速い/球足が遅い”という表現があるが、これはボールがコートにバウンドする前後の球速の変化をいう。テニスボールはゴムボールがフェルトで覆われている。そのボールがサーフェスにどう摩擦するかで球速に変化が起こる。
コートによるプレーの違い
ウィンブルドン選手権の前大会が6月上旬までフランス・パリで行われる世界四大大会の一つ「全仏オープン」はクレーコートで行われる。クレーコートは他のコートと比べて最も球足が遅いコートである。球足が遅いと強力なショットを打たれてもバウンドによってスピードが落ちる為、守備がしやすくなるという特徴がある。よってラリーが続く傾向がある。
対してウィンブルドン選手権の会場は「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」。グラスコート(天然芝のコート)で球足が速く、バウンドが低いのが特徴である。よってサーブ&ボレーヤーやドロップショット・スライスショットが有効とされている。個人的には選手が芝の上で滑りながら打つ姿がカッコ良い印象がある。(学生時代に雨の日のハードコートでの練習で、コートが滑るからとの理由でここぞとばかりに選手の真似をして滑りながら打ち、膝がパックリいったのは言うまでもない。)
選手達は短期間でクレーコートでのテニスからグラスコートでのテニスに切り替えなくてはならない。サーフェスの変化によってプレースタイルが変わるのも見所である。
芝生の進化と調整
芝生のコートはこの2週間の大会のために1年かけて整備され準備される。大会終了後に毎年芝生を剥がし植え替えから始まる。1年かけ調整され、大会の1ヶ月前から8mmに長さを維持する。
このコートの面白いところは、大会の1週目と2週目ではコートに変化が現れるところである。1年かけて育ててきた芝のコートはまだ柔らかくボールがあまり弾まない。しかし2週目辺りからは選手達がコートで試合をすることによってコートが踏み固められ、芝の下の層の土の層が硬くなっていく。よって、1週目に比べるとボールが弾むようになる。
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コート管理者の情熱
ウィンブルドン選手権が始まって以降、芝の種類を変えたり品種改良がされてきた。
大会期間中は毎日整備員がコートの硬さ、芝生の色や密度、土の湿度などを管理し、その日の天気情報等を元にコートを調整していく。コートのゴミを取り除き、芝を刈り、コート上にラインを引く。日々変化する生きてるコートと向き合っている。選手が最高なパフォーマンスを発揮するための土台作りを整備員達の情熱と努力が積み重なって形成されている。
この大会のきっかけは芝刈り機の修理費用のためであったが、当時大会を開催した人達は、100年以上受け継がれる伝統のある大会になることを予想していただろうか。ウィンブルドン選手権のコート管理者にとっては1年の集大成である。一流の技によって作られた緑鮮やかなグラスコートの上で、一流のプレイヤーのテニスが観れるのはこの伝統あるウィンブルドン選手権だけ。この大会が持つ伝統と格式を守りつつ、新しい世代の選手に受け継がれてきた。
大会はもう始まっているが、1週目と2週目でプレースタイルにどんな変化があるのか楽しみである。

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