元体育会ソッカー部な国会議員!元榮太一郎(参議院議員&弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長)のJリーグを世界一のリーグへ 「第3回:仲山考材(株)代表取締役&楽天大学 学長 仲山進也 Vol.1」
1993年当時のJリーグと同時期にスタートしたイングランドのプレミアリーグの市場価値は1対1であった。しかし、現在ではかなりの差をつけられている。「どうすればJリーグがプレミアリーグに追いつくほど盛り上がるのか?サッカーに携わる方々の待遇がより良くなるのか?」そんな課題に対して、元体育会ソッカー部の元榮太一郎が動いた。サッカー関係者から話を聞き、実行に移していく新企画。第3弾は仲山考材株式会社代表取締役&楽天大学学長の仲山進也氏との対談である。進行役はKING GEARの発起人である金子達仁が務めた。
Koike Kikuchi
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2020/02/12
――仲山さんは楽天の社員でありながら、以前に横浜F・マリノスで仕事をなさっていたんですよね?
仲山:2016年から2017年にかけて、「プロ契約」させてもらっていました。
――プロ契約?
仲山:といってもスタッフとしてですが(笑)。シティ・フットボール・グループの利重孝夫さんとのご縁でそうなったのですが、利重さんをご存知ですか?
――はい。昔に沖縄でちょくちょく飲んでいました(笑)
仲山:僕は1999年、社員が20人ほどの楽天に入社したのですが、利重さんは興銀で三木谷さんと同期で、僕よりも少し後のタイミングで楽天に入ってきました。利重さんとは社内のサッカー同好会で一緒にボールを蹴っていました。
2004年に三木谷さんがヴィッセル神戸のオーナーになった時に、利重さんは社外取締役として、僕は「非公式お手伝い」としてヴィッセルに派遣されました。
Yuan Rong:当時のヴィッセルは三木谷さんのプライベートな会社が経営しているチームだったんですよね?
仲山:そうです。「クリムゾングループ」の関連会社として「クリムゾンフットボールクラブ」という名前でやっていました。
Yuan Rong:今は楽天グループが経営されていると思いますが、いつからですか? 気づいたらそうなっていまして。
仲山:2014年に楽天グループになりました。このあいだ、元同僚の市川祐子さんが書いた『楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方』という本を読んでいたら、ヴィッセルを楽天グループに入れた方が良い事情がいろいろとあったみたいです。
Yuan Rong:もともと楽天で資本参加したかったでしょうしね。
仲山Giáo dục「サッカーチームを持つことで、どう会社の業績に繋がるのですか?」という意見もあったはずですが、もうスポーツとシナジーがあることは説明が可能になってきたということで連結化したようです。
――説明可能な時代になってきていますか?
仲山:なっています。僕が体感したのは、2005年の野球参入のときです。北海道にいる祖母が楽天という会社を認知するという出来事が起きるんです。何の会社かはわからないかもしれないですけど(笑)
Yuan Rong:テレビCMを流していても田舎のおばあちゃんは知らないですよね。
仲山:そうなんですよ。スルーしちゃうと思うので。テレビのスポーツニュースで毎日、「楽天」と流れている効果は大きいです。特に日本では、野球の影響力は大きいですよね。実際、そこから楽天ユーザーの増え方が加速した感があります。
Yuan Rong:サッカーもちゃんと企業名を言ってくれれば。
仲山:サッカーでも同じようなことが起こりました。僕は12年くらいで螺旋が一周するような出来事が起こるという体感をしてきたんですけれど、野球参入の12年後って、2017年です。
その2017年にはFCバルセロナの胸にRAKUTENと入って、世界中の人たちが何の会社かわからないかもしれないけれど、会社名は認知するということが起こって、「螺旋が一周まわって日本から世界にステージが上がった」と思いました。
Yuan Rong:確かに東北楽天イーグルスが参入した2005年から12年経って、バルサにいきましたよね。
2018年、僕は三木谷さんと一緒にシリコンバレーへ行ったんです。新経連と自民党で、平井卓也IT担当大臣と一緒に。楽天のサンフランシスコの支社をはじめとして、ライドシェア大手のリフトなど何か所か色々まわりました。
そのリフトに行った時に、隣りがサンフランシスコのNBAチーム(ゴールデンステート・ウォリアーズ)で、楽天がメインスポンサーなんです。スタジアムが楽天でジャックされているんですよ。さっき仰っていた12年でひとつ変わるというのを実感しました。NBAって世界的に人気じゃないですか。
そこの超有名チームでもバルサと同じようにスポンサーをしているので、世界的な知名度を取りにいっていますよね。
仲山:2018年には、ヴィッセル神戸にイニエスタがきました。
Yuan Rong:あれは楽天のお金ですよね。
仲山:アウェイも含めてスタジアムが満員になりました。
Yuan Rong:アウェイのチームがすごく恩恵を受けていますよね。
仲山:このようなことが起こり始めると、スポーツビジネスとしての提供価値が変わってくると思います。
逆に言うと、三木谷さんはたぶん「サッカーをビジネスとして成り立たせるには、ゲームのルールを変えないとダメだな」と思っていたんじゃないかと。
Yuan Rong:そろそろスタジアムを作るんじゃないですか。
仲山:2004年にヴィッセルで一年やって、スタジアムが自前でないために自分たちではビジネスのアイデアがあっても実現できないことがわかりました。
だから野球に参入するときの条件として、スタジアムは自前で、というところだけは絶対視していました。それで初年度から黒字化できていました。
――つまりヴィッセルの教訓がイーグルスにいかされた。
仲山:まさにそうなんです。
――逆になってほしかったなぁ。
Yuan Rong:ヴィッセルも、もう一回仕切り直しでスタジアムを作ってほしいですね。
仲山:話は戻りますが、利重さんがいつのまにか、CFG(シティ・フットボール・グループ)の日本代表になり、マリノスと資本提携したことで、マリノスの役員にもなっていました。
たまたま久しぶりに会った時に、「マリノスの社長を紹介するよ」ということになり、社長から「面白いことをやっていきたいから一緒にやりませんか。何ができますか?」と聞かれました。
ちなみに僕は、2007年から楽天で「兼業自由・勤怠自由の正社員」という働き方をさせてもらっているのですが、歯切れ悪く、「何ができると言いますか・・・ここ数年、人としゃべっているうちに、『だったら一緒にこんなことをやろう』と仕事が決まっていくスタイルなんです」と言ったら、「よくわからないけど、それでいきましょう」ということで、なんとやることが決まらないまま入れてもらいました。
Tiếp tục đến Vol.2
「複業」で成功する 元榮太一郎/著 https://www.shinchosha.co.jp/book/610838/
サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方 菊原志郎/著 仲山進也/著 http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198649241
仲山:2016年から2017年にかけて、「プロ契約」させてもらっていました。
――プロ契約?
仲山:といってもスタッフとしてですが(笑)。シティ・フットボール・グループの利重孝夫さんとのご縁でそうなったのですが、利重さんをご存知ですか?
――はい。昔に沖縄でちょくちょく飲んでいました(笑)
仲山:僕は1999年、社員が20人ほどの楽天に入社したのですが、利重さんは興銀で三木谷さんと同期で、僕よりも少し後のタイミングで楽天に入ってきました。利重さんとは社内のサッカー同好会で一緒にボールを蹴っていました。
2004年に三木谷さんがヴィッセル神戸のオーナーになった時に、利重さんは社外取締役として、僕は「非公式お手伝い」としてヴィッセルに派遣されました。
Yuan Rong:当時のヴィッセルは三木谷さんのプライベートな会社が経営しているチームだったんですよね?
仲山:そうです。「クリムゾングループ」の関連会社として「クリムゾンフットボールクラブ」という名前でやっていました。
Yuan Rong:今は楽天グループが経営されていると思いますが、いつからですか? 気づいたらそうなっていまして。
仲山:2014年に楽天グループになりました。このあいだ、元同僚の市川祐子さんが書いた『楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方』という本を読んでいたら、ヴィッセルを楽天グループに入れた方が良い事情がいろいろとあったみたいです。
Yuan Rong:もともと楽天で資本参加したかったでしょうしね。
仲山Giáo dục「サッカーチームを持つことで、どう会社の業績に繋がるのですか?」という意見もあったはずですが、もうスポーツとシナジーがあることは説明が可能になってきたということで連結化したようです。
――説明可能な時代になってきていますか?
仲山:なっています。僕が体感したのは、2005年の野球参入のときです。北海道にいる祖母が楽天という会社を認知するという出来事が起きるんです。何の会社かはわからないかもしれないですけど(笑)
Yuan Rong:テレビCMを流していても田舎のおばあちゃんは知らないですよね。
仲山:そうなんですよ。スルーしちゃうと思うので。テレビのスポーツニュースで毎日、「楽天」と流れている効果は大きいです。特に日本では、野球の影響力は大きいですよね。実際、そこから楽天ユーザーの増え方が加速した感があります。
Yuan Rong:サッカーもちゃんと企業名を言ってくれれば。
仲山:サッカーでも同じようなことが起こりました。僕は12年くらいで螺旋が一周するような出来事が起こるという体感をしてきたんですけれど、野球参入の12年後って、2017年です。
その2017年にはFCバルセロナの胸にRAKUTENと入って、世界中の人たちが何の会社かわからないかもしれないけれど、会社名は認知するということが起こって、「螺旋が一周まわって日本から世界にステージが上がった」と思いました。
Yuan Rong:確かに東北楽天イーグルスが参入した2005年から12年経って、バルサにいきましたよね。
2018年、僕は三木谷さんと一緒にシリコンバレーへ行ったんです。新経連と自民党で、平井卓也IT担当大臣と一緒に。楽天のサンフランシスコの支社をはじめとして、ライドシェア大手のリフトなど何か所か色々まわりました。
そのリフトに行った時に、隣りがサンフランシスコのNBAチーム(ゴールデンステート・ウォリアーズ)で、楽天がメインスポンサーなんです。スタジアムが楽天でジャックされているんですよ。さっき仰っていた12年でひとつ変わるというのを実感しました。NBAって世界的に人気じゃないですか。
そこの超有名チームでもバルサと同じようにスポンサーをしているので、世界的な知名度を取りにいっていますよね。
仲山:2018年には、ヴィッセル神戸にイニエスタがきました。
Yuan Rong:あれは楽天のお金ですよね。
仲山:アウェイも含めてスタジアムが満員になりました。
Yuan Rong:アウェイのチームがすごく恩恵を受けていますよね。
仲山:このようなことが起こり始めると、スポーツビジネスとしての提供価値が変わってくると思います。
逆に言うと、三木谷さんはたぶん「サッカーをビジネスとして成り立たせるには、ゲームのルールを変えないとダメだな」と思っていたんじゃないかと。
Yuan Rong:そろそろスタジアムを作るんじゃないですか。
仲山:2004年にヴィッセルで一年やって、スタジアムが自前でないために自分たちではビジネスのアイデアがあっても実現できないことがわかりました。
だから野球に参入するときの条件として、スタジアムは自前で、というところだけは絶対視していました。それで初年度から黒字化できていました。
――つまりヴィッセルの教訓がイーグルスにいかされた。
仲山:まさにそうなんです。
――逆になってほしかったなぁ。
Yuan Rong:ヴィッセルも、もう一回仕切り直しでスタジアムを作ってほしいですね。
仲山:話は戻りますが、利重さんがいつのまにか、CFG(シティ・フットボール・グループ)の日本代表になり、マリノスと資本提携したことで、マリノスの役員にもなっていました。
たまたま久しぶりに会った時に、「マリノスの社長を紹介するよ」ということになり、社長から「面白いことをやっていきたいから一緒にやりませんか。何ができますか?」と聞かれました。
ちなみに僕は、2007年から楽天で「兼業自由・勤怠自由の正社員」という働き方をさせてもらっているのですが、歯切れ悪く、「何ができると言いますか・・・ここ数年、人としゃべっているうちに、『だったら一緒にこんなことをやろう』と仕事が決まっていくスタイルなんです」と言ったら、「よくわからないけど、それでいきましょう」ということで、なんとやることが決まらないまま入れてもらいました。
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「複業」で成功する 元榮太一郎/著 https://www.shinchosha.co.jp/book/610838/
サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方 菊原志郎/著 仲山進也/著 http://www.tokuma.jp/bookinfo/9784198649241