國學院大が語る2冠の裏側と箱根への覚悟――アディダス『アディゼロ駅伝コレクション』発表会
11月27日、都内で開催されたアディダスジャパンの「adidas ADIZERO EKIDEN COLLECTION」発表会。今年、出雲駅伝と全日本大学駅伝で見事2冠を達成した國學院大學陸上競技部がゲストとして登壇し、それぞれの思いを熱く語った。登壇したのは、チームを率いる前田康弘監督と、主将の平林清澄選手をはじめとする4名の選手たち。上原琉翔選手、野中恒亨選手、後村光星選手といった次世代を担うメンバーが、勝利の裏側や箱根駅伝に向けた覚悟、そして日々の走りを支えるアディダス「アディゼロ」シリーズの魅力について、それぞれの視点で語った。※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)
この日、選手たちが見せたのは、ただ結果に満足するのではなく、次なる挑戦へ向かう強い意志と、彼らを支えるプロダクトへの揺るぎない信頼。熱気に包まれた会場は、箱根駅伝という大舞台で彼らが描く新たなドラマに期待を寄せる空気で溢れていた。
「一戦必勝」―前田監督が語る國學院大学の躍進
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
イベントの冒頭、國學院大學陸上競技部を代表して前田康弘監督が登壇。穏やかな表情の中に力強さを宿しながら、チームのこれまでの歩みを振り返った。
「今年は『一戦必勝』という言葉を掲げ、それぞれの選手が自分の役割を徹底的に果たすことを目標にしてきました。その結果、出雲駅伝と全日本大学駅伝で2冠を達成できたのは、選手たちが日々積み上げてきた努力の結晶です」と、選手たちへの信頼と誇りを滲ませた。
特に、激戦を制した理由について「練習の段階から、勝つための結果を常に意識してきたことが大きい」と語り、地道な取り組みこそがチームの成長を支えたと強調。國學院大の真摯な姿勢が浮かび上がる。
そして、目前に控える箱根駅伝についてこう宣言した。「ここからが最終章。國學院大学の名前を箱根の歴史に刻む覚悟で挑みます」。その言葉は、これまでの努力を無駄にしないという覚悟と、新たな時代を切り開く決意に満ちていた。
会場には、國學院大学が挑む箱根駅伝への期待感が広がり、緊張感と高揚感が入り混じる独特の空気が漂った。
平林主将が語る「4年生の覚悟」と「歴史を変える挑戦」
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
続いてマイクを握ったのは、チームの主将を務める平林清澄選手。初めての出雲駅伝で悔しさを味わい、そこから4年間の努力を続けてきた彼は、主将としての責任を強く感じていた。
「今年は『歴史を変える挑戦』をテーマに掲げ、チーム全員でそれを体現しようと努力してきました。その結果、出雲と全日本で2冠を達成できたことは本当に誇りです」。キャプテンの平林清澄は、そう振り返りながら仲間への感謝と自らの誇りを滲ませた。
最後の大学駅伝となる箱根に向けて、彼はこう語る。「箱根駅伝は特別なプレッシャーがあります。でも、準備を120%整えれば、結果は自然とついてくるはず。チーム全員でこの目標に突き進みます」。その言葉には、キャプテンとして背負う覚悟と、4年間積み重ねてきた自信がしっかりと刻まれていた。
上原、野中、後村の若き力―「挑戦する楽しさ」を語る選手たち
上原琉翔選手―「沖縄で始まり、沖縄で終わる大作戦」
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
3年生の上原琉翔は、今年の全日本大学駅伝でアンカーを任され、見事な走りを見せた。沖縄出身の彼は、地元への強い思いを抱えている。
「全日本では沖縄出身の嘉数純平が1区を走り、僕がアンカーで締めました。次の箱根では、沖縄県民にも僕たちの熱い走りを届けたい」と笑顔で語るその姿からは、ただの意気込み以上の覚悟が感じられる。
「沖縄から注目される選手になりたい」という上原の言葉には、地元への感謝と愛情が詰まっている。ただ走るだけじゃない。彼にとって駅伝は、地元に恩返しする大切な舞台でもあるのだ。
野中恒亨選手―「俺を見てください」
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
続いて登壇したのは、2年生の野中恒亨選手。彼は今年、全日本大学駅伝で区間賞を2つ獲得するなど、目覚ましい成長を見せている。「監督が言っていたイケメンは僕のこと」と冗談を交えつつ、「今年は自分の歴史を変える挑戦をしています。ぜひ僕の走りに注目してください」と自信に満ちたコメントを残した。
後村光星選手――「2年生の勢い」
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
同じく2年生の後村光星選手は、「今年の國學院大学の特徴は2年生の勢い」と力説。「野中選手や辻原選手が区間賞を取るなど、2年生全体がチームを引っ張っています。そのパワーを箱根でも発揮したい」と学年の団結力を語り、さらなる活躍を予感させた。
選手たちを支える「アディゼロ」の秘密――そのシューズが生む勝利の感覚
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
イベントでは、選手たちが実際に使用するアディダスのランニングシューズについても語られた。
平林選手は、練習で愛用する「アディゼロタクミセン9」について、「薄いクッションがレスポンスを速め、自分の走りに合っている」と絶賛。
上原選手は、「アディオスプロ4」の優れたクッション性とフィット感を強調し、「自分の理想の走りを後押ししてくれるシューズ」と評価した。
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
さらに、野中選手は「プロ4は柔らかいクッションと反発力が特徴で、自分の走りに制限なく挑める」とコメント。後村選手も「アディゼロジャパン9」の軽量性と柔軟性を挙げ、「速いペースでも楽に走れる」とその性能を称賛した。
「全員駅伝」で挑む箱根―前田監督の熱いビジョン
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
イベントの締めくくりには、再び前田監督が登壇し、國學院大学の目指す駅伝スタイルについて語った。
「國學院大学には突出したスーパースターはいません。しかし、全員が自分の役割を果たし、全員駅伝で結果を出す。それが私たちの強みです」と語る監督の言葉には、チーム一丸で戦う覚悟がにじんでいました。
「箱根では選手全員が100%の力を出し切れる準備を整えます。國學院大学の歴史を箱根駅伝に刻む、そのために努力を続けていきます」と締めくくり、会場は拍手に包まれた。
國學院大と「アディゼロ」の挑戦は続く
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
國學院大学陸上競技部が挑む次の大舞台は、いよいよ箱根駅伝だ。「アディゼロ」とのタッグが彼らの走りをどう進化させるのか。全国から集まる視線を背負い、彼らがどんな熱いドラマを見せてくれるのか。期待はますます高まっている。
アディゼロ駅伝コレクションの魅力
撮影/松川李香(ヒゲ企画)
イベントでは、駅伝ランナーのために設計された「アディゼロ駅伝コレクション」がついにお披露目された。集中力を象徴するシルバーと、勝利への情熱を表すレッド。この2色のコントラストが、ランナーたちの闘志をかき立てるデザインだ。
中でも注目は、「アディゼロ アディオスプロ4」。最先端の技術が詰め込まれたこのシューズは、駅伝シーンに新しい風を巻き起こし、選手たちを次のレベルへと導くことだろう。